1. HOME
  2. 中国 【石炭】

中国
【石炭】

山東省が5年以内に石炭消費量を2,000万トン削減 (13/09/14)
2013/9/19
中国【石炭】

 エネルギー消費大省である山東省ではエネルギー構造と工業構造の偏りが問題になっている。2011年の山東省の石炭消費量は3.8億トンに達し、全国の約10分の1、世界の20分の1を占めた。

 1平方キロ当たりの石炭消費量は、全国平均397トンに対し、山東省は2,433トンに上り、広東、浙江、江蘇など経済の発達した省をもはるかに上回る。山東省の工業生産高1万元当たりの石炭消費強度は1.96トンに達し、広東省の0.75トン、江蘇省の1.09トン、浙江省の1.34トンをはるかに超える。

 山東省環境保護庁によると、山東省は石炭総量規制を実施して、2015年末までに石炭消費の低減に向けた歴史的転換を実現し、2017年末には石炭消費総量を2012年比で2,000万トン減らす。そして、引き続き石炭消費量の低減を進め、2020年には一次エネルギーに占める石炭の比重を60%前後に引き下げるよう努める。

 「外電入魯(省外から山東省への送電)」は山東省が近年強力に推進しているエネルギー構造調整戦略の一つであり、それによって石炭消費量の削減を図る。現在、山東省の3本の大型送電ルートは西北電力網及び華北電力網と連系しており、省外から750万kWの電力を受け入れている。これは済南と青島の電力需要に相当する。計画によると、今後は「晋電入魯(山西省から山東省への送電)」を推進して、2015年末には省外からの電力受入を1,600万kWに、2017年には2,500万kWに、そして2020年には3,200万kW以上に増やすよう努め、省外からの電力の比率を30%前後に高めることになる。

 また、石炭消費総量規制の他にも、山東省はクリーン・コールの使用を全面的に推進することになる。

 (斉魯晩報 9月14日)