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【新エネルギー】

太陽光発電産業の生産能力過剰問題をいかにして打開すべきか (13/09/15)
2013/9/19
中国【新エネルギー】

 太陽光発電産業の生産能力過剰は太陽光発電産業を爆発的な成長から奈落に突き落とした直接的な原因の一つである。中国政府はこの問題に対して、業界の統廃合を推進し、《太陽光発電企業合併再編実施意見》を公布することになる。生産能力過剰問題をどのように解決すれば良いのかについては、複数の措置を並行させ、産業の転換を主軸にして進めるべきであると考える。この過程においてはイノベーション型中小企業に適正に対処することに留意しなければならない。なぜならイノベーション型中小企業こそが浙江省の太陽光発電産業が十分な市場化発展体制を確立して独自の優越性を形成した所以だからである。

 種々の産業において「産業集中度を高め、産業の集約化経営を進めよ」や「大企業を維持し小企業は見放せ」といった考え方が浮上する。それには、悪性的な同質の競争が展開する産業構造においては小企業の競争上の優位は薄れ、産業構造の調整に伴い、少数の大手企業に集中する局面が必然になるという考えがある。このような産業発展の規律は一般にこれまでの産業発展の経験からも証明済みと見なされている。

 しかしながら、同じように産業発展の規律から明確に示されているのは、産業のイノベーションにおいて中小企業が最も活躍するグループであるとともに、雇用創出に最も寄与するグループであるということである。小企業の草の根の智恵は産業に最も大きな活力を備える発展構想をもたらす。真っ先に発展の圧力を体感する小企業こそが迅速に転換を進め、大企業が関与しない事業分野に参入することによって、独自の優位を獲得する。産業統計によると、産業のどん底において逆に高揚する企業も存在しているが、そのほとんどが中小型イノベーション企業である。

 (每日商報 9月15日)