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【石油・天然ガス】

中国のシェールガス開発に焦りは禁物とIEAの専門家 (13/09/18)
2013/9/26
中国【石油・天然ガス】

 9月13日、2013年夏季ダボスフォーラムに出席した国際エネルギー機関(IEA)の首席エコノミスト、ファティ・バイロル氏は、中国はシェールガス開発に力を入れるべきであるが、焦りは禁物であると表明し、ます所要の地質データ、投資資金や技術・設備等を蓄積しなければならないとした。また、バイロル氏は、順調に進めば、2020年頃には中国のシェールガス開発レベルは米国の現在の生産量のレベルに達すると述べた。

 バイロル氏は、大量のシェールガス埋蔵量があることは中国にとって好材料ではあるが、同時に悪い材料もあると指摘し、「つまり、中国が向こう5〜6年以内に米国のシェールガス革命の成功に倣うことは不可能であると考えられる」と述べた。バイロル氏は、中国のシェールガス開発が直面する主な難題はノウハウと技術の欠如であるとの見方を示した。

 「例えば地質学上のデータ、工業データや市場調査データなどもっと多くのデータが中国には必要だ。もし中国が2020年までに米国のシェールガス革命のような業績を遂げた場合、私は非常に驚嘆するだろう」とバイロル氏は述べ、米国の石油・天然ガスの生産は100年超の歴史があり、産業や地質学のデータが豊富であるが、その面では中国はスタートしたばかりであるとした。

 バイロル氏は、中国がシェールガス開発に努力を払い、十分な準備を進めれば、2020年頃にはシェールガスは中国のエネルギーと経済に重要な貢献を果たし、米国の現在の生産量水準に到達することもあり得ると表明した。

 (生意社 9月18日)