重慶能源集団からの情報によると、同社は黔江鉱区のシェールガス探査と開発を加速させるため、米国のNatural Resources Group社（NRG）とシェールガス開発協力でMOUに調印した。これにより、黔江鉱区の探査開発は本格段階に進むことになった。

　Natural Resources Group社はエネルギーの開発と投資を手がけており、同社の中国における独占パートナーEQT社は世界最大のシェールガス探査開発企業の一つである。今回調印されたMOUによると、重慶能源集団とNRGは技術、マネジメント、資金等の面で協力を強化して、黔江鉱区のシェールガスの探査開発を速やかに進めることになる。今後、両社は具体的な協力について交渉を進め、10月中には協力協定の調印にこぎつけるとともに、関係政府部門への認可手続きを進めて、合弁公司の今年内の設立を目指す。

　なお、新たに設立された重慶能源集団シェールガス開発公司は、重慶能源集団の要請に応じて、9月8日、黔江鉱区のシェールガス資源二次元物理探査の公開入札を行った。落札した中国石油化工(SINOPEC)二次元物探公司はすでに現場入りしており、年内には二次元探査を完了する見通し。これより先、136地質隊と重慶能源集団傘下の重慶能科工程勘察有限公司が請け負った黔江鉱区野外専門地質調査プロジェクトもほぼ完了し、地質結果から同鉱区のシェールガス資源には優れた開発価値が備わっていることが明らかになった。

　（重慶日報 9月18日）