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中国
【石炭】

重慶能源集団が2炭鉱の建設を一時中断 (13/09/25)
2013/10/9
中国【石炭】

 中国の石炭市場が周期的な衰退傾向を呈し、石炭在庫が増加し、価格が下落する中、重慶能源集団は貴州省の新規中型炭鉱2ヵ所の建設を一時中断した。

 建設を中断した炭鉱は貴州省遵義県にあり、1つは年産能力45万トン、もう一つは30万トン。「全国の生産能力過剰、供給過剰の局面は短期間で変えることは出来ない」と重慶能源集団の幹部は述べ、2炭鉱の建設を中断した理由は資金不足ではなく、石炭の生産能力過剰と価格下落という状況において収益確保を優先したためであるとした。

 重慶能源集団の馮躍会長は、2炭鉱の建設中断はあらゆる新規炭鉱の建設や旧炭鉱の改修を停止することを意味しているわけではないと指摘した。計画によると、重慶能源集団は重慶市の2ヵ所、雲南省と貴州省の5ヵ所の新規炭鉱建設は継続し、第12次5ヵ年計画期末には石炭年産能力を375万トン増やす。また、炭鉱10ヵ所の改修・拡張も引き続き進め、完成後には年産能力277万トン増やす。

 国務院は先日《大気汚染防止行動計画》を公布し、エネルギー消費総量に占める石炭の比率を2017年には65%以下に引き下げることにした。環境管理という大きな背景の下で、石炭消費は厳しく抑制されることになり、石炭価格が再び大幅に上昇することは期待できないだろう。
 
 (重慶商報 9月25日)