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【石炭】

新疆自治区准東に中国最大のSNG事業建設へ (13/10/08)
2013/10/10
中国【石炭】

 新疆自治区発展改革委員会からの情報によると、新疆准東地区(ジュンガル盆地東部)に中国最大のSNG(石炭ガス化天然ガス)事業が建設される。年産300億m3規模に上り、新疆の豊かな石炭資源の開発と転化を促進して、中国の天然ガス供給の確保を図る。

 新疆自治区発展改革委員会によると、国家発展改革委員会は先般、准東SNG実証事業の前期準備作業の展開を承認した。これにより、同事業は全面実施段階に進み、准東地区を国家石炭深加工総合実証エリアとして建設するための基盤が固められた。

 新疆准東SNG実証事業の建設規模は年産300億m3であり、中国石油化工(SINOPEC)の「新疆・広東・浙江」パイプラインの年間輸送能力300億m3に相当する。同事業は五彩湾、大井、西黒山、喀木斯特、和豊に合計5ヵ所のガス源を建設する。SINOPEC、華能新疆公司、新疆龍宇能源、浙江能源集団といった企業及び新疆建設兵団が共同で建設し、事業総投資額1,830億元、約1万8,000人の雇用を生み、年間9,000万トンの石炭が利用される見通し。

 准東地区は昌吉回族自治州に所在し、石炭予想埋蔵量は3,900億トン、確認埋蔵量2,136億トン、中国で最も面積が広く資源量の最も豊かな整装炭田(炭層が一続きに なっている炭田)である。昨年11月、新疆准東に国家級経済技術開発区が設けられ、国家戦略型エネルギー開発総合試験区が建設されることになった。

 (新華社 10月8日)