1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

ロスネフチとトランスネフチが対中原油輸送の拡大で合意 (13/10/11)
2013/10/17
中国【石油・天然ガス】

 ロシア石油会社Rosneftは10月11日、ロシア石油パイプライン輸送会社Transneftとの間で、中国への石油輸送量拡大に関して合意文書に調印したと発表した。今回の合意により、Rosneftが2018年から「スコボロジノ−漠河」石油パイプライン経由で中国に供給する石油を年間1,500万トン増やすことが確保される。

 Rosneftによると、RosneftとTransneftは「スコボロジノ−漠河」石油パイプライン輸送能力拡大事業をめぐって各自が負うべき義務を確認した。計画によると、同パイプラインの送油能力は2015年から年間2,000万トンになり、2018〜2037年までは現在より1,500トン多い年間3,000万トンに引き上げられる。

 Rosneftは現在中国へ毎年1,500万トンの石油を輸出している。今年3月、中国とロシアは対中石油供給量を増加することで合意し、今年7月からロシアは東ルートのパイプラインを通して中国への石油供給を増やすことになった。最初の6ヵ月はまず80万トン増やし、2014年からは200万トン増やし、さらに2018年までに1,500万トン増やす。契約期間は25年。石油供給を拡大するためには、パイプラインを拡張し、輸送能力を向上させなければならないが、ロシアエネルギー省の資料によると、既存のパイプラインの送油能力は第1段階では200トンから700トンに増やすことしかできない。しかし、今年5月のロシア報道によると、RosneftとTransneftの間にはパイプライン拡張資金をめぐって溝が生じていた。TransneftはRosneftに対し3,200億ルーブル(約100億ドル)の出資を求めたが、Rosneftは、負うべき義務はタリフの支払いだけであり、パイプライン建設に出資する義務はないとして出資を拒絶した。もっとも、この問題はすでに解決を見たようである。

 (新華網 10月11日)