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中国
【石油・天然ガス】

露ルクオイルが中国への石油・天然ガス輸出拡大を検討 (13/10/20)
2013/10/28
中国【石油・天然ガス】

 ロシア最大の独立系石油企業ルクオイルのVagit Alekperov社長は北京において、同社が中国を未来の戦略市場と位置付け、中国向けの石油と天然ガス輸出を増やしたいと表明した。また、中央アジア及び中東において中国との協力パートナーシップを確立することに期待するとした。「中国は我々にとって極めて重要な市場だ。中国は毎年イラクから大量の石油を輸入している。イラク南部のWest Qurna開発に伴い、中国への石油製品輸出をもっと拡大したい」とAlekperov社長は述べた。ルクオイルが中国へ輸出する石油製品と原油は年間80万トン余りであるが、同社はロシア及び海外における新規事業の着工に伴い、中国へ輸出するのに十分な石油生産量を得ることになる。Alekperov社長は、同社がイラク南部のWest Qurna油田第2期ブロックのパートナーを探しており、以前中国石油化工(SINOPEC)と商談を進めたことを明らかにした。同社は石油・天然ガス資源及び石油化学事業の協力について中国企業と交渉し、今後の協力計画について検討することになる。

 ルクオイルは2005年に北京事務所を設置して以来、中国石油天然ガス集団(CNPC)やSINOPEC等の企業との間で中国及び第三国における密接な協力を展開している。例えばウズベキスタンではCNPCと協力してカスピ海国際天然ガス輸送プロジェクトに参加し、また、ウズベキスタン天然ガスの中国への供給についてもCNPCと合意文書に調印した。さらにカザフスタンではルクオイルとCNPCは2ヵ所の油田において共同で石油・天然ガスの採掘を行うとともに、SINOPECと協力して4ヵ所の油田の採掘を進めている。また、某中国企業はルクオイルのイラク所在の油田においてボーリングを進めている。

 (国際商報 10月20日)