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中国
【石炭】

山西省の民営石炭企業が豪州の上場資源企業を1.6億豪ドルで買収 (13/11/18)
2013/11/28
中国【石炭】

 中国最大のタンピングコークス生産企業である山西東輝集団はオーストラリアの鉱物資源会社inova社の全株を1.6億ドルで買収することになった。山西省の民営企業が海外で買収を行うのは初めて。inova社は鉱物の探査、開発、採掘を手掛けており、オーストラリアとカナダに上場している。本社はオーストラリアのメルボルン、確認済みの鉱物資源には、銅350万トン、モリブデン7.78万トン、レニウム128.89トンや金620万オンスがある。

 山西東輝集団は中国最大のタンピングコークス生産企業であり、2005年に設立された。原炭の採掘、選炭、コーキング、化学工業を本業とする大型現代化民営企業グループである。資産総額は61億元に上り、傘下に全額出資公司7社を擁している。山西東輝集団の張亜平董事長(会長)によると、inova社を買収したのは金、モリブデン、レニウム、銅などの今後の市場見通しを睨んだ上でのことであり、中国にはこの種の資源が不足している、例えば、2012年の世界の銅生産量1,800万トンに対し、中国の銅使用量は800万トンであり、その約65%は輸入に頼っている。

 張亜平董事長によると、モリブデン、レニウム、銅などの金属は現在不景気であり、需要量は少ないが、経済の再加熱に伴い、これら資源の需要量は大幅に増加するに違いない。これらの金属はいずれも重要な戦略物資になる。

 (中国新聞網 11月18日)