BP中国エリア総裁の陳黎明氏は中国未来エネルギーフォーラムにおいて、次のように提言した。

　中国政府はシェールガス開発に非常に強い期待をかけているが、中国の最大の課題は鉱業権問題である。なぜなら、中国国内の鉱業権の大部分を国有石油公司が掌握しているからである。シェールガス開発の鉱業権を取得した企業は、事前に公約した計画に従って開発を進め、もし実現出来ない場合は、退出して鉱区を他に委ねるべきである。中国はシェールガス探査管理条例を速やかに制定して、シェールガス鉱区開発の参入と退出の仕組みを確立、完備しなければならない。シェールガス市場参入の面でも、競争の仕組みを最大限に導入し、私営企業と外資がシェールガス上流分野に直接参入出来るようにするとともに、炭層ガス開発のような対外協力独占運営権というモデルは二度と採らないようにして、二の舞になることを避けなければならない。国土資源部が主導するシェールガス鉱区の公開入札に中国の民営企業が参加する上での障害は最早大きくはないが、外資企業が直接参加することは依然不可能であり、中国企業との協力モデルを模索するしかない。

　（網易財経 11月30日）