1. HOME
  2. 中国 【原子力】

中国
【原子力】

中国の単位GDP当たりエネルギー消費は世界平均の2.5倍 専門家は原子力発電開発を提言 (13/12/01)
2013/12/1
中国【原子力】

 中国工程院院士であり、元エネルギー部副部長の陸佑楣氏は2012年エネルギーサミットにおいて、一組のデータを明らかにした。


 同データによると、2012年の中国の一次エネルギー消費量は36.3億tce(標準炭換算トン)、単位GDP当たりのエネルギー消費は世界平均水準の2.5倍、米国の3.3倍であり、ブラジルやメキシコなどの途上国よりも高い。中国が1tceのエネルギーによって創造できるGDPはわずか14,000元であるのに対し、世界平均は25,000元になる。中国はエネルギー消費が大きいが、エネルギー使用効率は極めて低い。

 ますます手に負えなくなるエネルギーの現状をどのように改めるのかについて、陸佑楣氏は石炭消費を減らし、原子力発電開発に力を入れて、内陸部の原子力発電所を速やかに再開しなければならないと提言した。この点については、国家能源委員会専門家諮問委員会の周大地委員も賛同する。周氏によると、原子力発電は中国のエネルギーの重要な柱であるとともに重要な選択肢でもある。中国のエネルギー消費構造の中で原子力発電はわずか0.8%に過ぎず、発展のニーズにははるかに及ばない。原子力発電の高速発展に立ちはだかる障害はすなわち安全である。しかし、周大地氏は安全問題を心配し過ぎる必要はなく、原子力発電技術は一貫して進歩を続けており、信頼に値すると説明する。

 同じく、中国能源網の首席情報官である韓暁平氏も、技術の安全を確保し、真の意味で安全を一般庶民に与えさえすれば、原子力発電を引き続き推進することが出来ると説く。

 (新浪財経 12月1日)