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中国
【石炭】

2014年の石炭輸入にも引き続き零関税が適用 (13/12/18)
2013/12/25
中国【石炭】

 財政部の《2014年関税実施方案》は各種石炭品目の輸入に0%の暫定税率を適用することを明確にしている。「未成形の無煙炭 粉末化か否を問わない」「原料炭」「その他瀝青炭」「未成形のその他石炭 粉末化か否を問わない」「練炭、豆炭及び類似の石炭製固形燃料」「石炭コークス及びセミコークス 成形か否を問わない」が対象になる。

 税関総署の統計によると、2011年の中国の石炭輸入量は1億8,240万トン、前年比10.8%増加し、2012年の輸入量は過去最高の2.9億トンに達した。今年1〜11月の石炭輸入量はすでに昨年の合計を上回っており、今年通年の輸入量は3億トンを超えると予想される。

 今年5月、国家能源局は《商品炭品質管理暫定弁法》の意見募集版を通達し、輸入炭について発熱量を4,544kcal/以上、灰分を25%以下、硫黄含有量を1%以下に規定するとともに、輸入企業に対して参入基準を設定した。来年も引き続き輸入炭に零関税が適用されるが、輸入炭に対する制限は行われるのだろうか。

 この問題について、業界関係者の多くは、政府がこれまで打ち出した政策を見る限り、輸入炭の総量制限は行われないが、「高汚染(高灰分・高硫黄)」炭に対する規制は必ずあると指摘する。
 国務院が公布した《石炭産業の平穏な運営の促進に関する意見》も「輸入炭の品質検査を強化し、褐炭を法定検査対象リストに入れる。石炭輸入に対する差別化関税措置の整備を検討して、高品質石炭の輸入を奨励し、高灰分・高硫黄分の低品質石炭の生産、使用及び輸入を禁止する」と明示している。中国国内市場で幅を利かせているのは主に一般炭であり、原料炭市場に対する輸入炭の衝撃は著しく小さい。

 山西汾渭能源諮詢の石炭市場アナリストである王旭峰氏によると、長距離の海運によって輸入される石炭のCIF価格は中国国内炭の平均価格よりもトン当たり60元前後安い。一方、輸入量がもともと小さい原料炭の場合、輸入が及ぼす衝撃は一般炭に比べてはるかに小さい。なぜなら、原料炭は炭種の指標が相対的に複雑であり、しかも輸入炭の価格優位が顕著でないからである。また、原料炭輸入資格を有する数社の企業は、昨年の輸入事業の収益状況が決して良くはなかった。

 (毎日経済新聞 12月18日)