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中国
【新エネルギー】

中国が南シナ海で相当規模のメタンハイドレートを確認 (13/12/20)
2013/12/25
中国【新エネルギー】

 中国国土資源部は広東省沿海の珠江口盆地東部海域において初めて高純度のメタンハイドレートを掘り当てたと発表した。55平方キロの面積に分布し、推定埋蔵量は天然ガス換算で1,000〜1,500億m3に相当する。

 国土資源部所属の広州海洋地質調査局は4ヵ月にわたる探査において23坑の探査井を掘削し、高純度のメタンハイドレートのサンプルを採集した。今回確認されたメタンハイドレートは水深600〜1,100メートルの海底220メートル以内にある2つの鉱床に賦存し、上層は厚さ15メートル、下層は厚さ30メートルになる。

 国土資源部は、「中国珠江口盆地海域に豊かなメタンハイドレート資源が埋蔵されていることが確認され、メタンハイドレート資源調査が戦略的ブレークスルーを実現した。今回の発見により中国は米国、日本、インドに次ぎ世界で4番目に国家級開発計画によるメタンハイドレート実物サンプルの採集に成功することになった」としている。

 国土資源部地質探査司の車長波司長は、中国は目標地区においてもっと多様なサンプルを採集するとともに、どのように開発するかについてもっと多くの研究を展開することになると述べた。また、車司長は、「成熟した技術がなければ資源を開発することは出来ない」と述べた。

 中国は2002年からメタンハイドレートの研究に着手し、政府はメタンハイドレート研究を重点科学研究事業に盛り込んでいる。メタンハイドレートの商業化開発を進める技術は未だなく、大規模開発を実現するのは2030年以降になる公算である。

 (新浪財経 12月20日)