1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

国家能源局がシェールガス発展計画工作会議を開催 次の作業を部署 (14/01/07)
2014/1/16
中国【石油・天然ガス】

 シェールガスの探査開発を速やかに推進し、《シェールガス発展規画(2011〜2015年)》を実施に移すため、2013年12月25日、国家能源局は会議を開き、第12次5ヵ年規画期の各種作業の実施を督促するとともに、シェールガス開発が直面する問題について評価し、次の段階における作業を部署した。

 財政部、国土資源部、環境保護部等の関係部門や中国石油天然ガス(CNPC)、中国石油化工(SINOPEC)、中国海洋石油(CNOOC)、延長石油、中聯煤やシェールガス鉱区落札企業が今回の会議に出席した。席上、各企業は自社のシェールガス探査開発状況について説明した。

 企業の多くは、国がシェールガス産業の発展を奨励するために策定した優遇政策、特に1m3の生産に対する0.4元の国家財政補助金が企業のシェールガス探査開発に対する積極性を大きく高めているとの見方を示すとともに、政府に対し、シェールガス産業政策において財政・課税措置のさらなる細分化を進めること、第13次5ヵ年規画期の補助金基準を明確にすること、科学技術研究や技術標準の策定に力を入れることなどを求めた。

 会議を主宰した張玉清能源局副局長は、シェールガス探査開発の進展状況について肯定的に評価するとともに、関連作業について次のいくつかの意見を提示した。

 (1) シェールガス開発が中国のエネルギー構造の最適化や省エネ・排出削減、大気汚染防止といった面で重要な意義を有することを十分に認識しなければならない。

 (2) CNPC、SINOPEC、延長石油、中聯煤など、シェールガス第12次5ヵ年規画の任務を負う企業は計画に従って適正な作業配置を行い、シェールガス生産目標の達成に努力しなければならない。シェールガス鉱区落札企業は真摯に契約を履行し、ハイテク、ハイリスク、ハイリターンといった石油ガス産業の特徴に対して十分な心構えと準備を進め、ハイリターンだけに目を奪われるのではなく、リスク意識も持たなければならない。

 (3) 中国はシェールガス探査開発の技術と設備の面で基本的にブレークスルーを遂げたが、次の段階では引き続きシェールガスの科学技術研究、技術集成及び工場化作業を適切に進め、キーテクノロジーでのブレークスルーを実現するよう努めて、第13次5ヵ年規画期における飛躍的な発展の基礎を固め、シェールガス計画が確定した目標の達成に努めなければならない。

 (4) シェールガス探査開発において環境保護対策を高度に重視しなければならない。中国のシェールガス開発エリアは地形が複雑であり、人口が集中し、河川が多く、環境問題に敏感である。そのため、各企業は環境保護対策を適正に進めなければならない。

 (5) 各企業が要望するシェールガス支援政策や、科学技術研究、標準・規範の問題について、国家能源局は他の関係政府部門とも協議して政策問題の研究を進め、シェールガス開発のために良好な環境を創出する。

 (新華網 1月7日)