1. HOME
  2. 中国 【電力】

中国
【電力】

国家電網公司が2014年にスマートグリッドの建設と改修へ775億元の投資を計画 (14/01/08)
2014/1/16
中国【電力】

 国家電網公司は1月6日の2014年度工作会議において、スマートグリッドの建設と改修に775億元を投資することを打ち出した。社会から幅広い注目を集める新エネルギーの発展、分散型電源の開発、スマートシティの建設など6つの分野に重点を置いて、スマートグリッドイノベーション実証プロジェクトの建設を加速させ、2015年の建設任務の全面的な達成を図る。

 国家電網公司は新世代スマート変電所50ヵ所の建設を開始し、100ヵ所の変電所のスマート化を完了する計画。また、国家電網公司は次世代スマート変電所50ヵ所の建設に着手するとともに、100ヵ所の変電所のスマート化改修を完了することになる。炭素繊維や拡径導線等の応用を速やかに進めるとともに、ヘリコプターやスマートロボットによる巡回等の技術についても推進する。さらに、年間6,000万個の新型スマートメーター設置を進める。

 国家電網公司は、スマートグリッド建設の重要な構成要素として、電気自動車の充電・電池交換施設の建設目標も明確にしており、年内に167ヵ所の電気自動車用充電・電池交換施設を新たに建設することも確定した。国家電網公司によると、高速充電を主としつつ遅速充電も考慮に入れること、電池交換を誘導すること、経済的に実用性があることを原則として、充電・電池交換サービスネットワークの計画と部署を最適化する。環渤海地区、長江デルタ地区並びに23の国家実証都市に重点を置いて、充電・電池交換のネットワーク整備を推進する。また、建設標準とモデルを完備し、充電施設の改修とグレードアップを急ぐ。年内に167ヵ所の充電・電池交換施設を建設することになる。

 現在、東部地区及びと中部地区ではスモッグが絶え間なく深刻化しており、新エネルギーと分散型電源が急速な発展を示している。西南地区の水力発電の機会損失と、西北、東北、内蒙古の風力発電及び太陽光発電の機会損失の矛盾は日増しに顕著になっている。国家電網公司はストロングスマートグリッドを建設することによって、こうした問題を解決する考えである。

 (新華網 1月8日)