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中国
【石油・天然ガス】

中国が2017年には「国5」基準の石油製品を全国に供給 (14/02/17)
2014/2/26
中国【石油・天然ガス】

 国家能源局が通達した2014年エネルギー工作指導意見は、年内に石油製品品質グレードアップ行動計画を制定し、2014〜2017年の3年間を全国の自動車用ガソリン及び軽油の「国5」基準達成の移行期間としている。国家能源局は「国5時代」に向け2段階で計画を進めることになる。2015年末までに北京・天津・河北地区、長江デルタ、珠江デルタ等の重点都市に国5基準適合のガソリンと軽油を供給し、2017年末までに全国に国5基準適合のガソリンと軽油を供給する。

 アモイ大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、「重点都市ついては、石油製品のグレードアップまでわずか1年、全国についてもわずか3年しかない」と指摘する。スモッグが連日中国の大部分の地区を覆う中、石油製品の粗悪な品質に起因する自動車の排ガス問題が焦点になっている。林伯強主任は、国家能源局が公布した2014年エネルギー工作指導意見が直接の対象とするのは「大気汚染防止措置の具体化」であると指摘し、「石油製品の品質のグレードアップは自動車の汚染物排出を減らし、大気環境を改善することが根本の目的だ」と言う。

 GMの技術者は、国5基準が国4基準と異なる最も重要な点は、硫黄含有量の減少であると指摘する。硫黄含有量が高すぎると不完全燃焼をもたらし、ノズルや触媒コンバータなど自動車の重要部品にも損害を与えだけでなく、粒子物を大気中に放出して、PM2.5濃度を高くする原因になる。

 中国の2大製油企業の中国石油天然ガス(PetroChina)と中国石油化工(SINOPEC)はいずれも製油装置の改修計画を前倒しで部署しているとのことである。

 (新浪財経 2月17日)