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内蒙古からの4本のUHV送電線事業が年内承認の見通し 総投資額は約800億元に (14/03/12)
2014/3/19
中国【電力】

 内蒙古発展改革委員会の梁鉄城主任は、内蒙古自治区から対外送電を行う4本の特高圧(UHV)送電ルート計画案がすでに国家発展改革委員会と能源局のレベルで討議されており、国務院からの準備作業展開の承認を待っているところであると表明した。この4本のUHV送電ルートの建設費は約800億元になる。

 梁鉄城主任によると、これらUHV対外送電ルートは、蒙西(内蒙古西部)〜山東、蒙西〜天津南、シリンゴル盟〜山東、シリンゴル盟〜江蘇の4ルートであり、いずれもプレFSを完了し、年内には国から準備作業展開の仮承認を得られる見通しである。梁鉄城主任は、これら4本のUHV送電ルートが承認されると、かつてない集中的な事業承認になり、投資規模も過去最大のUHVプロジェクトになる。

 多くの消息筋からの情報によると、上述の4本のUHV計画案は、蒙西〜●坊、蒙西〜天津南、シリンゴル盟〜済南のUHV交流プロジェクトとシリンゴル盟〜泰州のUHV直流プロジェクトに対応する。

 国家能源局は2014年1月の全国エネルギー工作会議において、蒙西〜天津南など12本の対外送電ルートの建設計画を打ち出した。上述の内蒙古からの対外送電ルートもその中に含まれる。

 また、国家電網公司は最近、UHV作業会議を開き、今年の具体的な作業を明確にした。すなわち、直流送電プロジェクトについては、寧東(寧夏自治区東部)〜浙江±800kVUHV直流事業の第2四半期における着工と酒泉〜湖南±800UHV直流事業の第4四半期における着工を確保する。これら2本の新しい送電ルートの投資額は500億元超になる。同時に、准東(ジュンガル東部)〜四川±1100kV及びシリゴンゴル盟〜泰州±800kVUHV直流事業の準備作業を全力で推進する。

 交流送電プロジェクトについては、国家電網公司は今年、淮南〜南京〜上海及び雅安〜武漢プロジェクトの承認を得て着工する。試算によると、この2本の送電線の投資額は400億元近くになる。また、シリンゴル盟〜棗庄、蒙西〜天津南、靖辺(楡横)〜●坊、蒙西〜長沙の事業についても建設準備作業を推進し、早期着工を目指す。また、張北〜カン州事業の承認を年内に獲得する。

 業界筋の分析によると、国家能源局の2014年工作会議が12本の対外送電ルートの建設を打ち出したことから見て、今年、UHVの建設は必然的に加速される。年内にUHV交流事業がまとめて承認される公算が高い。UHV投資はますます加速されるだろう。

 今年の全人代と政治協商会議において、四川、重慶、浙江、江蘇、上海など各地の代表と委員の多くは、UHV建設を加速することを建議し、UHV送電ルートの立案と許認可を進めて、一日も早くスモッグやエネルギー需要の問題を解決するよう訴えた。

 (中国能源網 3月12日)

 ●…サンズイに「維」