全人代代表であり国家電網公司重慶市電力公司総経理の孟慶強氏は中国経済時報の取材に対し、中国の広範囲に及ぶスモッグの影響や経済社会発展のニーズを考えると、国は特高圧（UHV）送電網の発展を加速させ、特に重慶向けのUHVプロジェクトの建設を加速させなければならないと指摘した。

　孟慶強氏によると、重慶を中心とする西部の未発達地区はこれから経済高度成長期に入るため、電力による強力な保障を必要とする。しかし、重慶は四川盆地の周縁に位置し、大気の流動が極めて緩慢であり、汚染物は拡散し難い。重慶は昔からの霧の都であるが、もし多数の火力発電所を建設すると、霧の都変じて煙の都になる可能性が高い。「そのため、長距離UHV送電網は切迫した課題になっている」と孟慶強氏は述べ、石炭、水力、風力等の資源が豊かで、環境の自己解消と負担能力に優れる西部の無人地区や住民の極めて少ない地区に優先的に発電所を建設するよう提言した。

　（中国経済新聞網 3月12日）