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中国
【石炭】

中国最大、年産50万トンの石炭由来メタノールプラントが山東で操業開始 (08/01/02)
2008/1/3
中国【石炭】

 年産50万トンの石炭由来メタノールプラントが12月28日、山東●鉱国宏化工公司で操業を開始した。山東●鉱集団の説明によると、これは高硫黄炭を原料とする世界初の石炭由来メタノールプラントであり、年間100万トンの高硫黄炭を消化して、二酸化硫黄の煙塵4万トン余りの排出を削減することが出来る。

 ●鉱集団所在地の高硫黄炭埋蔵量は約10億トンに上るが、これまで高硫黄の採掘、使用は脱硫コストが高いため、政府が制限してきた。しかし、●鉱集団はこのプラントにより高硫黄炭を純度99.999%のクリーン・エネルギー原料であるメタノールに転換することを可能にした。また、精製した硫黄2万トン余りによって7,000万元以上の収益が可能になる。●鉱集団の同プラントの完成は、中国の高硫黄炭開発利用技術や石炭由来メタノール開発技術が世界先進水準に達し、すでに産業化の段階に進んでいることを示している。

 国宏化工公司のこの石炭化学工業基地は、山東省が目下重点的に建設を進めている魯南石炭化学工業基地3大パークの1つであり、計画によると、総投資額22.17億元、年間売上高10.9億元、収益2.22億元、投資回収期間8年。国宏化工公司は第11次5ヵ年規画期においてさらにメタノール第2期拡張プロジェクト100万トンの他、ポリプロピレン30万トン、酢酸ビニル43トンのプラントを建設することになる。

 メタノール燃料はクリーンで経済的であり、石炭由来メタノールは中国の自動車用代替燃料の重要な選択肢となる。

 (中国石化新聞網 1月2日)

 ●…ナベブタの下に「ハ」と「允」