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【石炭】

今年も中国石炭市場の構造的過剰が継続 (14/03/24)
2014/3/27
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会の路耀華副会長は、今年も石炭の構造的過剰傾向に根本的な変化はなく、石炭市場は依然として様々な不確定要因に直面するとの予想を示した。

 路耀華副会長は、当面の情勢を分析した上で、上半期の石炭市場の需給総量は軟調であり、構造的過剰傾向を変えることは難しく、石炭在庫は高止まりし、石炭企業の経営は比較的大きな困難とリスクに直面するとの見方を示した。また、下半期には石炭供給は全体的に平衡に向かい、産業経済は小幅の回復を示すものの、依然として様々な不安定、不確定要因に直面すると指摘した。

 路耀華副会長によると、大気汚染管理が強化されて、北京・天津・河北地区、長江デルタや珠江デルタなど主な石炭消費地区の需要は抑制されるが、代替エネルギー技術の成熟度や経済性はなお低いため、全国の石炭需要は引き続き小幅の増加を示し、石炭供給も増加傾向を維持し、今年の石炭供給能力は約40億トンになると予想される。また、環境保護圧力の拡大やクリーン・エネルギーの衝撃などの要素による影響があるものの、これまで形成された巨大の石炭生産能力の圧力は比較的大きく、石炭生産量は小幅な増加傾向を示す。年間生産量は38億トン前後になり、伸び率は約2.7%になると予想される。

 「その他にも中国の石炭輸入は依然として比較的大きい規模を維持する」と路耀華副会長は述べ、国は商品炭の品質管理など低品質炭の輸入と使用を制限する措置を講じることになるが、世界の石炭市場の生産能力過剰圧力は依然継続し、また、輸入炭と国内炭にはなお一定の価格差があることから、年間の石炭純輸入量は3億トン前後になるとの予想を示した。

 (中国国際入札網 3月24日)