中国のエン州煤業有限公司は現地時間3月24日、オーストラリアの石炭企業Yancoal社(エン鉱オーストラリア有限公司)の買収計画を断念すると発表した。買収断念は、世界的な石炭価格の軟調が原因。 香港に上場しているエン州煤業は中国最大の石炭企業の一つであり、昨年7月、Yancoal社の少数株主から株式を買収して上場を廃止する計画を発表していた。これら株主の持ち株は合計78%になる。 アナリストによると、石炭価格の下落や両社の株価の下落に伴って今回の買収断念の決定が下されたことは意外ではない。石炭市場はすでに供給過剰の危機に直面しており、オーストラリアを中心に石炭供給の増加が続いている一方で、アジアの需要の伸びは軟化が続いている。オーストラリアの一般炭価格は先週には1トン73ドルまで下がり、2009年以来の最安値となった。 エン州煤業は2009年に、オーストラリア政府との間で、同社のFelix Resources Ltd.買収をオーストラリア政府が承認することを交換条件にYancoalの持ち株を70%以下に減らすことを承諾したが、昨年12月、オーストラリアのJoe Hockey財務相はエン州煤業の持ち株制限を緩和した (中国能源網 3月26日)
中国のエン州煤業有限公司は現地時間3月24日、オーストラリアの石炭企業Yancoal社(エン鉱オーストラリア有限公司)の買収計画を断念すると発表した。買収断念は、世界的な石炭価格の軟調が原因。
香港に上場しているエン州煤業は中国最大の石炭企業の一つであり、昨年7月、Yancoal社の少数株主から株式を買収して上場を廃止する計画を発表していた。これら株主の持ち株は合計78%になる。
アナリストによると、石炭価格の下落や両社の株価の下落に伴って今回の買収断念の決定が下されたことは意外ではない。石炭市場はすでに供給過剰の危機に直面しており、オーストラリアを中心に石炭供給の増加が続いている一方で、アジアの需要の伸びは軟化が続いている。オーストラリアの一般炭価格は先週には1トン73ドルまで下がり、2009年以来の最安値となった。
エン州煤業は2009年に、オーストラリア政府との間で、同社のFelix Resources Ltd.買収をオーストラリア政府が承認することを交換条件にYancoalの持ち株を70%以下に減らすことを承諾したが、昨年12月、オーストラリアのJoe Hockey財務相はエン州煤業の持ち株制限を緩和した
(中国能源網 3月26日)