堅調な市場需要に牽引されて中国の石炭採掘選炭業の固定資産投資はこれまで年々大幅な増加を続け、第11次5ヵ年規画（2006年〜）以降の8年間の累計は2.79兆元に上り、生産能力は累計25億トン増加した。石炭産業の生産能力過剰リスクに対して警鐘が鳴らされているにも関わらず、長年にわたる投資熱は決して変わってはいない。

　煤炭工業規画設計院の総経理兼総工程師の李瑞峰氏は、石炭消費のピークは遠からず到来し、供給過剰が長期的な傾向になると指摘し、企業は石炭投資を減らすか慎重に対応して供給過剰の激化と産業発展の悪化を回避すべきであると提言する。また、企業は可及的速やかに戦略調整を進め、転換発展計画を適正に進め、新しい成長材料を前向きに育てて、石炭消費ピーク後の需要低減に対応すべきであるとした。

　（中国産業研究網 3月31日）