1. HOME
  2. 中国 【石炭】

中国
【石炭】

産炭地の中小炭鉱が生産停止や苦境に陥る (14/04/21)
2014/4/21
中国【石炭】

 内蒙古炭鉱安全監察局のウェブサイトによると、今年1〜3月の内蒙古自治区の石炭生産量は前年同期比7.6%減になり、特に地方炭鉱(中小規模)の生産量は前年同期比8割近く減少した。それよりも規模がさらに小さい郷鎮炭鉱の生産量は前年同期比8割以上も下がっている。

 1〜3月の内蒙古自治区の石炭生産量は2億2,302万トン、前年比1,823万トン、7.6%の減産になった。うち国有重点炭鉱の原炭生産量は2億1,056万トン、前年同期比3,723万トン、21.5%の増産になったが、国有地方炭鉱の原炭生産量は363万トン、前年同期比1,373万トン、79.1%の減産であり、郷鎮炭鉱の原炭生産量は883万トン、前年同期比4,173万トン、82.5%の減産になった。

 内蒙古自治区の石炭企業関係者によると、石炭価格の下落が続く中で、大手石炭企業はコスト面の優位を生かして増産し、市場シェアを拡大して、価格の下落を量で補っているが、中小石炭企業はコストに制約され、生産の停止や削減を行う他ない。全体的な供給の減少が今後の石炭価格を一定程度底支えすることになろう。

 もう一つの産炭地である山西省でも中小炭鉱の多くが生産停止や生産削減を進めている。

 大同地区の国有炭鉱は正常な生産を維持しているが、一部の地方民営炭鉱は販売不振や逆さやのため、程度の違いはあれ、軒並み生産を減らしている。朔州地区は価格の安い低カロリー一般炭が多いため、赤字企業が多く、生産の停止が削減の度合いも大きい。

 (捜狐財経 4月21日)