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【原子力】

福建省寧徳原子力発電所2号機が商業運転開始 (14/05/04)
2014/5/4
中国【原子力】

 4月21日、中広核集団の福建省寧徳原子力発電所第1期事業の2号機が168時間の試験運転を経て商業運転を開始した。寧徳原子力発電所第1期事業は福建省初の原子力発電事業であり、中広核集団の独自ブランドによる中国改良型加圧水型炉CPR1000技術を採用し、100万kWクラスの加圧水型炉を4基建設する。うち1号機は昨年4月に商業運転を開始していた。

 2号機の商業運転に伴い、福建省の運転中の原子力発電設備容量は217.8万kW、1日の発電量は約4,800万kWhに達する。年間の系統連系電量は130億kWhになる見通し。これは福建省の2013年の電力使用量の7.64%に当たる。

 寧徳原子力発電所第1期事業は、中広核集団、中国大唐集団、福建能源集団の共同出資により設立された福建寧徳核電有限公司が投資、建設、運営を行い、中広核工程公司が建設管理、事業設計、設備製造、施工、技術サービスの一括請負を担当している。

 現在建設中の3号機と4号機は2015年頃に完成する予定である。

 寧徳原子力発電所第1期は100万kWクラスの原子力発電設備の中では自主化、国産化レベルが最も高い事業の一つであり、設備の総合国産化率は80%に達している。4基全て完成すると、年間発電量は300億kWhになる。同じ規模の石炭火力発電所と比較した場合、石炭消費を年間980万トン減らし、環境効果は6.7万ヘクタールの植林に相当する。

 (新華網 5月4日)