ロシアのエネルギー次官ヤノフスキーはロシア新聞に対し、対中天然ガス供給契約の起草作業がほぼ完了し、プーチン大統領の訪中までに最終的に草案を完成させると表明した。

　ロシア天然ガス企業Gazpromのミレル社長は3月初頭に、Gazpromが5月中に中国側と30年間の年380億m3の天然ガス供給で契約に調印すると宣言していた。

　ヤノフスキー次官は「契約草案は98％完成した。最終的には大統領の訪中前夜に終止符が打たれる」と述べた。

　Gazpromと中国石油天然ガス集団(CNPC)は2013年3月、東ルートパイプラインによる中国への天然ガス供給でMOUに調印していた。Gazpromのミレル社長は当時、Gazpromが中国からガス代金の前払いを受ける可能性に言及していた。ロシアは2018年に年間380億m3の対中天然ガス供給を開始する予定であるが、状況に応じて年間600億m3に増やすことも可能である。

　（中国石油報 5月14日）