重慶市能源集団と米国のNatural Resource Groupが協力して、黔江鉱区のシェールガス資源の開発と利用を速やかに進めることになった。両社は合弁会社を設け、17億元を黔江鉱区のシェールガス資源及び関連随伴物の探査、生産、販売に投資する。両社はシェールガス開発権の申請に取り組むとともに、用地及び関連付帯施設の建設を速やかに進め、資源、技術及び経営管理をめぐる各自の優位を活用して、黔江鉱区シェールガス資源の商業開発の早期実現を図る。

　重慶市能源集団の馮躍董事長(会長)によると、重慶のシェールガスは豊かであり、市場需要のポテンシャルも大きく、大規模開発と産業化の条件を備えている。重慶市がシェールガスの商業開発を急いでいるのは、重慶の天然ガス不足状況を緩和し、エネルギー構造の最適化を実現するためである。また、都市スモッグ対策としての意義も大きい。しかし、中国がシェールガスの商業開発を進める上で、技術、資金、コストが障害になっている。重慶市能源集団は昨年、黔江シェールガス鉱区の現場視察、野外地質調査、二次元物理探査や地質調査井の掘削、コア採収、浸水解析、点火試験等の作業を完了して、有望鉱区236平方キロを画定し、シェールガス資源量を200〜400億m3と予測した。

　重慶市能源集団は黔江区濯水鎮に事業部を設置し、独自の技術支援体系の確立に乗り出した。また、黔江区政府とも協議して共同指揮部を設けた。年内に事前探査井4坑の施工を進め、年内には黔江鉱区のシェールガス探査開発において打開と進展を遂げるよう注力する。

　（新華網 5月28日）