国務院の《大気汚染防止行動計画》を具体的に実施に移すべく、国家能源局は北京市、天津市、河北省並びに中国石油天然ガス(CNPC)、中国石油化工集団(SINOPEC)とそれぞれ《“煤改気”用ガス供給保障協定》に調印した。民生用ガスの確保を前提に、「煤改気」（ボイラー等の燃料を石炭から天然ガスに転換すること）プロジェクト用のガス使用を整然と進める。

　同協定によると、北京市、天津市、河北省の各政府は民生用ガスの供給を民生改善のための重要な任務として位置づけ、住民の生活と密接に関係するガス供給の安全と信頼性を優先的に保証する。「煤改気」の実施によって住民用ガス需要に影響を及ぼすことがあってはならない。協定の調印から1ヵ月以内に地方政府は都市ガス運営企業や直接供給の需要家を取りまとめて、CNPC及びSINOPECと天然ガス売買契約を結ぶ。CNPCとSINOPECはガス供給源の確保を図り、天然ガス売買契約を厳正に履行して、天然ガスの供給を保障する。

　国家能源局は協定の履行状況に対して監督管理を進め、同協定において約定された「煤改気」へガスが確実に供給されるとともに、「煤改気」へのガス供給量が流用されることのないよう監督する。

　（国家能源局 6月5日）