社会科学院が発表した《世界エネルギー発展報告(2014)》は、今年の世界の石炭投資の伸び率が回復し、中国国内の石炭投資も持続的に増加して、その伸び率は昨年を上回るとの予想を示した。

　社会科学院のレポートによると、2012年初頭より石炭市場景気指数は大幅に下がり、2013年第4四半期まで経済的低迷が続いていたが、世界経済の回復に伴い、石炭産業の景気も好転し始めた。2014年には世界の石炭投資の伸び率は低下傾向から脱却して、回復を実現する。2013年の石炭価格は全体的に2012年に比べやや回復したが、このことも石炭投資の増加を刺激している。

　同レポートの示した予想によると、2013年に中国国内の石炭消費の低迷と生産能力過剰ギャップが緩和されて徐々に解消に向かい、経済も次第に回復していることから、今年の中国国内の石炭需要は安定する中でもやや上昇し、そのことが石炭投資の持続的な増加を促し、今年の投資の伸び率は2013年を上回る。

　（中国能源網 6月16日）