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中国
【石炭】

中国の石炭ガス化産業の現状 (14/06/12)
2014/6/18
中国【石炭】

 2011年までに国家発展改革委員会から承認された石炭ガス化事業は合計4件、総生産能力は151億m3/年になる。慶華イリと大唐克旗第1期実証事業が相次いで稼動し、石炭ガス化技術はすでに検証されている。この1年、国家発展改革委員会は石炭ガス化事業に対する許認可をスピードアップしている。

 2013年初頭から2014年4月にかけて、合計17件の新規石炭ガス化事業が国家発展改革委員会から前期工作の展開を許可された。これらの事業は主に新疆、内蒙古、山西及び安徽省に位置しており、総生産能力は772億m3/年、総投資額は4,000億元に上る。関連技術や設備、エンジニアリングサービスのサプライヤーに巨大なビジネスチャンスがもたらされることになる。

 石炭ガス化事業は発展のチャンスを迎えているが、同時に様々なチャレンジにも直面している。石炭ガス化ガスの大部分は長距離パイプラインによって輸送しなければならないが、パイプライン連系価格が事業の経済性を決める鍵になる。また、大型石炭ガス化事業の建設と運営管理を担う人材、ガス化の原料となる石炭の相性や安定供給、水資源の確保、環境面の許認可、炭素排出削減圧力、ピーク調整施設など、石炭ガス化事業の投資家が真剣に対応しなければならない問題は多岐にわたる。

 (新浪財経 6月12日)