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【石油・天然ガス】

中国海洋石油がシェルと戦略協力 シェールガス開発で提携も (14/06/19)
2014/6/27
中国【石油・天然ガス】

 中国海洋石油総公司(CNOOC)とシェルがグローバル戦略協力協定に調印していたことが「北京商報」の取材から明らかになった。両社は中国及び世界において戦略協力関係を推進することを改めて確認した。天然ガスは両社の企業協力の重要な方向性になり、特にシェールガスは有望である。

 シェルへの取材によると、今回の協定は枠組み的なもの過ぎず、両社は上流、中流、下流におけるより幅広い協力の機会を共同で模索することになる。また、シェルの担当者によると、今回調印した戦略協力協定の一部として、両社は期的なLNG売買契約にも調印した。

 CNOOCとシェルはすでに上流、下流の両方で協力事業を成功させており、海南島付近の鶯歌海海上石油ガス探査事業や広東省恵州の合弁石油化学事業がこれに当たる。シェルの担当者は、同社は天然ガス開発を重視しており、天然ガス生産量はすでに原油を上回っていると述べた。そのため、CNOOCとシェルの協力は主に天然ガスをめぐって展開されると業界筋は見ている。「北京商報」の4月8日付報道によると、中国石油天然ガス集団(CNPC)とシェルはグローバル協力協定に調印し、非在来型、深海、LNGや上流・下流の石油ガス分野をめぐる長期的、互恵的な協力を世界範囲で強化することを約定した。実際、2009年に実施段階に入った中国初のシェールガス共同開発事業はCNPCとシェルの提携の結果である。

 シェルの担当者はCNOOCとの協力について、中国には大きな天然ガスの需要があり、一方、中国のシェールガス埋蔵量は突出していることがレポートからも明らかになっていると指摘し、そのため上流開発の面ではシェールガスが協力の対象になる可能性があるとした。なお、同担当者の説明によると、鶯歌海の海上石油ガス探査事業から産出されるのも非在来型ガスである。

 金銀島石油網の天然ガスアナリストである朱穎新氏の分析によると、中国の天然ガス等のエネルギーは不足しており、様々な方式によって補完しなければならないが、莫大な開発ポテンシャルを備えるシェールガスは独自に開発することが難しく、協力パートナーが必要である。また、別の業界関係者も、CNOOCはシェールガス開発に対して高い意欲を有しており、外国企業と協力して上流開発で機先を制したい意向であると指摘している。一方、海外のエネルギーメジャーは中国市場がもたらす巨大なビジネスチャンスを重視している。「将来中国は多様な天然ガス供給源を必要とし、もっと多くの天然ガスインフラを建設するとともに、LNGの輸入を増やして、増大する需要を満たさなければならない。そのため中国市場にはもっと多くのチャンスが生まれることになる」とシェルの担当者は「北京商報」の記者に対して表明した。一方、シェルは中国と台湾に年間300万トンのLNGを輸出しているが、今後もより多くの機会を模索することになる。

 (中国経済網 6月19日)