国際原油価格が1バレル100ドルを突破したことから、各国はエネルギー政策の転換を迫られている。高油価は中国やインドのようなエネルギー消費大国の経済に脅威をもたらす。深刻な現実を前にして、埋蔵量の豊かな石炭資源に注目が集まっている。Cambridge Energy Research Associatesの石炭専門家であるジム・ブロックは、石油価格の高止まりが長引くと、アジア各国の石炭資源開発の動きがますます強まると指摘する。エネルギー単位で比較した場合、石炭価格が現在の石油価格と並ぶには、なお5倍近くにまで上昇する余地があり、しかも石油と石炭の商品コストの差は、実際には拡大しつつある。
国際原油価格が1バレル100ドルを突破したことから、各国はエネルギー政策の転換を迫られている。高油価は中国やインドのようなエネルギー消費大国の経済に脅威をもたらす。深刻な現実を前にして、埋蔵量の豊かな石炭資源に注目が集まっている。Cambridge Energy Research Associatesの石炭専門家であるジム・ブロックは、石油価格の高止まりが長引くと、アジア各国の石炭資源開発の動きがますます強まると指摘する。エネルギー単位で比較した場合、石炭価格が現在の石油価格と並ぶには、なお5倍近くにまで上昇する余地があり、しかも石油と石炭の商品コストの差は、実際には拡大しつつある。
事実、ここ数年来の石油価格の高騰を背景に、中国の石炭による石油代替が推進されている。石炭の直接使用はもとより、「石炭液化」の巨大プロジェクトがスタートした。神華集団、●州煤業等は100億元以上を投じて石炭液化プロジェクトを進めている。
しかし、この数年、ますます多くの企業が石炭液化事業に投資するようになったため、政府は投資の急速な過熱を懸念し、また石油利益集団の影響もあって、石炭液化を制限するようになり、少数の代表的な事業のみ容認している。
然るに、石油価格が1バレル100ドルを突破したことは中国政府の指導層に相当大きな衝撃を与えたはずである。彼等はエネルギー政策の見直しを余儀なくされよう。もし今年も石油価格の高止まりが続くなら、中国政府の石炭液化に対する制限政策も緩和される公算が大きくなる。今後はより多くの石炭液化投資事業が認可されるに違いない。
(中国能源網 1月8日)
●…ナベブタの下に「ハ」と「允」