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【省エネ・環境】

今年上半期の北京のPM2.5濃度が1割以上低下 市環境保護局が発表 (14/07/11)
2014/7/14
中国【省エネ・環境】

 北京市環境保護局は今年上半期の北京の大気環境状況を発表した。今年1〜6月の北京の主要大気汚染物濃度はいずれも若干下がり、大気環境は持続的に改善している。特にPM2.5の平均濃度は91.6マイクログラム/m3になり、前年同期より11.2%下がった。吸入可能粒子物、二酸化硫黄、二酸化窒素の平均濃度もすべて前年同期に比べ低下を示した。上半期の大気重汚染日は前年同期より15日減少した。

 北京市環境保護局の関係責任者によると、第1四半期の気象条件が汚染物の拡散にとって不利に作用し、特に2月下旬に広い範囲で重汚染が1週間連続したため、全体のPM2.5平均濃度が押し上げられた。しかし、第2四半期以降、北風の多発や降雨量の増加が汚染物の拡散に有利に作用し、5〜6月のPM2.5濃度はマイクログラム/m3前後に下がって、2017年に達すべき濃度引き下げ目標を満たした。

 関係者の分析によると、上半期に北京の大気環境の改善が持続したのは、北京と周辺地区が協力して大気汚染防止対策を強化したことも関係している。特に北京が今年上半期より実施した《北京市大気汚染防止条例》は全国で最も厳しい地方標準と呼ばれており、企業の汚染物排出要件を引き締め、環境法規違反の場合のコストを大幅に引き上げて、企業が環境保護と省エネに取り組むよう経済と行政の両面から圧力を強めた。

 (北京商報 7月11日)