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【原子力】

中広核集団が380億元投入して貴州省に原子力発電所建設へ (14/07/14)
2014/7/14
中国【原子力】

 「内陸原子力発電事業に新たな希望の光が差し始める」。7月10日に開催された「2014年貴州省クリーン・エネルギー発展懇談会」において、中広核集団の譚建生副総経理が表明した。

 中広核集団は貴州省発展改革委員会及び能源局と投資意向協議書に調印した。380億元投入して貴州省銅仁市等に原子力発電所2件を建設する計画である。工期は2014〜2020年。うち銅仁原子力発電所の総投資額は350億元になり、125万kW×2基の原子力発電所を建設する。立地先候補は徳江、思南、沿河県等であり、立地先選定報告書はすでに専門家審査にパスしている。もう一つの事業として、10万kW×2基の小型原子力発電所を建設する。こちらは興義、鎮寧、玉屏等が立地先候補になる。《貴州小型原子力発電所事業方案》はすでに完成しているとのことである。

 「貴州省は内陸省であり、当面の国の原子力発電開発政策に従うと、大型原子力発電所事業の着工にはまだ時間がかる公算であるが、事前準備作業を十分に行っておくことは、今後内陸原子力発電事業をスムーズに開始する上で基礎固めになるに違いない」と譚建生副総経理は述べ、近いうちに国は会議を重ねて中国のエネルギー開発と革新を部署することになり、そのため内陸原子力発電事業には新たな希望の光が差し始めていると表明した。

 中広核集団と貴州省は2009年に《協力枠組協定》に調印し、貴州省における商用大型原子力発電所の計画と立地先選定作業を相次いで完了した。さらに、2013年に双方はエネルギー協力の深化で合意文書に調印し、その要請に従って、商用小型原子力発電所の計画、立地候補先の選定、専門家審査を完了した。年内には小型原子力発電所の立地先選定作業を完了する計画である。

 (上海証券報 7月14日)