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【石油・天然ガス】

シノペックの重慶フーリンシェールガス田の確認埋蔵量が国土資源部から認定 (14/07/18)
2014/7/22
中国【石油・天然ガス】

 中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)の7月17日発表によると、中国国土資源部は重慶フーリンシェールガス田の新規確認原始埋蔵量について審査を行い、1,067.5億m3と認定した。これは中国初の大型シェールガスが誕生したことを意味する。

 国土資源部石油ガス埋蔵量審査弁公室が組織した専門家グループは、SINOPECのフーリンシェールガス田焦石ハ鉱区の焦頁1〜3の龍馬渓組ブロックの確認原始埋蔵量に対して審査を行った。

 フーリンシェールガス田は重慶市フーリン区焦石鎮に位置する。今回SINOPECが提示した確認埋蔵量のエリアはフーリンシェールガス田焦石ハ鉱区の一部であり、ガス賦存が確認されている面積は106.45平方キロになる。同ガス田の探査開発の進展に伴い、SINOPECは政府へのシェールガス確認埋蔵量の報告を重ねている。

 専門家グループは事前現場調査を基礎に、関連資料を厳正に審査し、各方面の観点を十分討議した上で、フーリンシェールガス田焦石ハ鉱区の資源埋蔵量を客観的、科学的に認定した。

 フーリンシェールガス田は典型的なシェールガス田であり、ガス田の埋蔵層は海成深海大陸棚高品質泥頁岩であり、厚みが大きく、賦存度が高く、分布が安定し、埋蔵深度が適度であり、中間層がないなど、在来型ガス鉱床とは顕著な違いがあり、典型的なシェールガスの特徴を備え、北米の典型的な海成シェールガスの各種指標にも当てはまる。

 国土資源部石油ガス埋蔵量審査弁公室の呉国幹主任によると、今回の審査は中国のシェールガス探査開発の歩みにおいてマイルストーンとしての意義を備える象徴的な事件になる。中国が独自に策定したシェールガス産業規範並びに標準や地質資料を独創的に応用して、中国初の高品質大型シェールガス田を認定したからである。今後もシェールガス評価の技術と規範の整備を進め、国内シェールガス資源の評価作業においても貴重なノウハウを重ねる上で、また中国がシェールガスの商業開発を実現する上で重要な意義を備えている。

 今年3月、SINOPECは2017年にフーリンシェールガス田を中国初の100億m3クラスのシェールガス田として建設すると発表した。建設は2期に分けて進めることになり、現在第1期の年間50億m3の生産能力建設が順調に進展している。

 (中国能源網 7月18日)