東北天然ガスパイプライン網建設プロジェクトの先鋒となる大慶−ハルビン天然ガスパイプラインが竣工し、「北気南下」の実現に一歩近づいた。

　大慶−ハルビン天然ガスパイプラインは全長78km、2006年10月に着工した。年間ガス輸送量は50億m3。大慶地区の天然ガスをハルビンに輸送するだけでなく、将来は東北天然ガスパイプラインに含まれるハルビン−北京基幹パイプライン向けにもガスを輸送して、「北気南下」の実現につなげていく。

　東北天然ガスパイプライン網は将来的に大慶、チチハル、ハルビン、長春、瀋陽等の東北主要都市をカバーすることになる。このパイプライン網がすべて完成すると、大慶地区の余剰の天然ガスは、環境保護に優れる高効率の新エネルギーとして東北旧工業基地の振興に貢献するとともに、「北気南下」戦略を促進することになる。

　（経済参考報 1月8日）