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【石炭】

中国が石炭輸出入関税を3%に引き上げるとの風聞 (14/08/20)
2014/8/21
中国【石炭】

 消息筋によると、中国政府は石炭輸出入に対する管理を強化するため、石炭輸出入関税を3%に引き上げることになる。石炭輸出入関税については審議を通過し、近日中に施行されるとのこと。「価格優位を失っている輸入炭に対し、これまでゼロ関税であったのが、3%の関税を課すことになれば、一部輸入炭に一定程度の制約が加えられることになる」と銀河証券の一般炭先物アナリストの于潔氏は指摘する。

 于潔氏の分析によると、秦皇島一般炭価格は現在約470元/トン、広州までの輸送費は32元/トンで、最終価格は約502元/トンになる。一方、輸入炭価格は67ドル/トン、人民元に換算すると412元/トンであり、17%の付加価値税を加算すると最終価格は約482元/トンになる。「現状では南方の発電所の輸入炭と国産炭の価格差はおよそ20元/トンである。貿易業者はすでに赤字状態にあるが、もし輸入炭に3%の関税が課せられれば、価格差は7.64元/トンに縮まり、貿易業者への影響は大きい」と于潔氏は言う。

 現在、4,700キロカロリーのインドネシア炭の市場価格は405〜410元/トンであるが、発電所のインドネシア炭需要は小さく、出荷価格も比較的低いとのことである。「最近、インドネシア炭のFOB価格が若干上昇し、海運費も上昇の兆しがある。中国の輸入業者は今後の市況を余り楽観しておらず、急いで調達するには及ばない」と広東省の石炭輸入業者は述べた。

 (先物日報網 8月20日)