ロシアの天然ガス大手Gazpromは9月11日、西ルートパイプライン経由の天然ガス対中供給について数週間以内に交渉が開始され、極めて短期間で終了する可能性が高いと表明した。

　ロシア新聞網の報道によると、Gazpromのオジェロフ対外事業部長は11日の電話会議において、すでに中露間に重要枠組合意が成立しており、西ルートパイプラインをめぐる交渉が極めて短期間で終了できると信じるに足る十分な理由があると述べた。

　また、オジェロフ部長は基本的なガス供給規模は約300億m3になるが、中国側との協議によって拡大することも可能であると述べた。

　中国石油天然ガス集団(CNPC)とGazpromは2009年10月に枠組合意に達し、東西2本の天然ガスパイプライン開通後にはロシアが中国へ年間約700億m3の天然ガスを輸出することになった。うち西ルートは西シベリアから中国へ輸出し、年間輸出量は300億m3になる。

　今年5月、中国とロシアは天然ガス供給契約に調印し、ロシアは中露天然ガスパイプライン東ルート経由の対中天然ガス供給を2018年から開始し、ガス輸送量を年々増やして最終的に年間380億m3にすることが約定された。契約期間は30年間になる。

　（新華社 9月12日）