中露エネルギー国際協力フォーラムが中国人民大学で開かれた。 5月には中国とロシアの間に巨額の天然ガス貿易契約が調印されたが、中国現代国際関係研究院ロシア研究所の馮玉軍所長は、中露エネルギー協力は10年余りの発展を経て今や極めて大きな成果を上げたが、一定のリスクには注意すべきとの見方を示し、以下のリスクを指摘した。 第1に、中露間の合意を適正に実施に移すことが出来るのかどうかである。中国とロシアは昨年、年間1,500万トンの対中原油追加供給で合意したが、Rosneftは現在苦境にあり、新油田の開発を順調に進めることができるのかどうかが問題である。 第2に、ヤマル天然ガス事業が順調に進展し、中国への年間300万トンのLNG供給の約定を確保できるかどうかという問題がある。 第3に、中国とロシアが人民元によって原油と天然ガス貿易の決済を行おうとしても、現在の国際金融システムの下では実際の操作に極めて大きな困難が伴う。しかも相応のメカニズムを確立するには時間がかかる。 (広州日報 9月10日)
中露エネルギー国際協力フォーラムが中国人民大学で開かれた。
5月には中国とロシアの間に巨額の天然ガス貿易契約が調印されたが、中国現代国際関係研究院ロシア研究所の馮玉軍所長は、中露エネルギー協力は10年余りの発展を経て今や極めて大きな成果を上げたが、一定のリスクには注意すべきとの見方を示し、以下のリスクを指摘した。
第1に、中露間の合意を適正に実施に移すことが出来るのかどうかである。中国とロシアは昨年、年間1,500万トンの対中原油追加供給で合意したが、Rosneftは現在苦境にあり、新油田の開発を順調に進めることができるのかどうかが問題である。
第2に、ヤマル天然ガス事業が順調に進展し、中国への年間300万トンのLNG供給の約定を確保できるかどうかという問題がある。
第3に、中国とロシアが人民元によって原油と天然ガス貿易の決済を行おうとしても、現在の国際金融システムの下では実際の操作に極めて大きな困難が伴う。しかも相応のメカニズムを確立するには時間がかかる。
(広州日報 9月10日)