1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

新たな世界石油勢力図が浮上 CNPCの研究レポート (14/09/22)
2014/9/26
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)経済技術研究院が9月18日に発表したレポート《2014年国外石油科技発展報告》は、オイルサンド、塩基性油やシェールオイル・ガス資源がエネルギーの新しい「寵児」になるのに伴い、世界のエネルギー構造の主軸は中東から西半球にシフトし始め、世界の石油の新たな勢力図が徐々に浮上しつつあると指摘した。

 《2014年国外石油科技発展報告》によると、カナダのオイルサンド、米国のシェールオイル・ガスやブラジル深海の塩基性油は近年科学技術の進歩によって急速に発展し、エネルギーの新たな「寵児」になっている。

 カナダはオイルサンドの開発によって、湾岸諸国を上回る米国の主要石油輸入先になった。米国のシェールオイルとシェールガスの開発によって、国際エネルギー界のゲームは変わり、2020年には米国のエネルギー自給率は85%を突破するだろう。塩基性油の探査技術の進歩に伴い、ブラジルはここ数年で多数の大型海上油ガス田を発見し、2020年にはブラジルの石油生産量はサウジアラビアの55%に達することになろう。

 中東は過去半世紀にわたって世界の石油勢力図の中心であり、世界の地政学的構造に影響を与えてきたが、今回発表されたレポートは、カナダ、米国及びブラジルを中心とする西半球が未来のエネルギーの勢力図において重要な地位を占めると指摘している。

 2000年以降、石油価格の高騰が非在来型石油資源の大規模開発を後押しし、世界のエネルギーメジャーは非在来型石油ガス分野への投資を強化した。統計によると。オイルサンド、シェールオイル及びガス、LNGや深海石油ガス等の非在来型石油ガス資源はすでにエネルギーメジャーの将来のバリューの50%を占めている。

 (新華網 9月22日)