李克強首相は10月12日、モスクワに到着し、ロシア公式訪問を開始した。李首相は中露首相第19回定期会合を行い、両国は包括的な協力合意文書に調印することになる。

　ロシアのモルグロフ外務次官によると、李首相とメドベージェフ首相は、中露間の経済、貿易、投資、エネルギーなどの議題をめぐって、討議を進め、包括的な協力で合意文書に調印する。協力協議には「東ルート」天然ガスパイプラインによる天然ガス供給の関連文書や、二重課税の回避、グローバル衛星測位システム、高速鉄道、原子力、観光、金融、税関などの協力に関するMOUも包摂される。また、両国の金融機関は自国通貨による貿易決済や融資協定に調印する意向である。ロシアと中国の関係企業は、石油、天然ガス、運輸、通信、科学技術等の分野で文書に調印することになる。

　また、ロシア経済開発貿易省のフォミチョフ次官は、ロシア側が2017年までに中国の田湾原子力発電所第3、第4号機の建設を完了し、中露合弁の天津製油所も同様に完成、稼動させると述べた。

　（京華時報 10月13日）