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【エネルギー全般・政治経済】

相対的余裕段階に入りつつある中国のエネルギー供給 (14/10/15)
2014/10/20
中国【エネルギー全般・政治経済】

 第4回ECFアジアシェールガスサミットに出席した国家発展改革委員会エネルギー研究所エネルギー経済発展戦略研究センター張有生主任は、経済パターンの転換に伴って中国の主要エネルギーの消費の伸びが徐々に鈍化し、エネルギー供給は相対的に余裕のある段階に入りつつあると表明した。

 過去35年間の中国経済の平均成長率は9.8%に達しているが、中国経済は転換期に入りつつある。2013年にサービス業のシェアが初めて工業を超え、今後もその傾向が定着するだろう。つまり、今後の中国経済は第三次産業への依存を高めることになる。特にここ2年、投資回収率の低下に伴い、投資が牽引する経済成長は極めて難しくなっている。また、輸出が競争力の変化による影響で伸び率が下がる一方で、消費はスピードアップが始まり、GDPに占める比率も上昇に転じている。消費は今後中国経済の成長を牽引する主要な原動力になるだろう。

 張有生氏の予測によると、2015年の中国のGDP成長率は7.5%前後に下がり、2020年には7.0%、2030年には5.5%に下がる。

 経済のパターン転換と減速に伴って、中国のエネルギー消費の伸びも徐々に鈍化する。2003〜2011年の年平均2.1億トンのペースで増加していたが、2012〜2013年には1.3億トンに下がった。特に石炭消費の伸び率は低下傾向を示し、2003〜2011年の年平均伸び率8.5%から、2012〜2013年は2.6%に下がった。電力消費の伸び率も低下傾向にあり、2003〜2011年の年平均11.1%から、2012〜2013年には4.2%に下がっている。今年も主要エネルギー消費の伸び率はさらに鈍化し、中国のエネルギー供給は相対的に余裕のある段階に入る。

 (新華08網 10月15日)