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【石油・天然ガス】

CNPCがシェルとの共同投資事業削減説を否定 (14/11/12)
2014/11/14
中国【石油・天然ガス】

 シェルが四川省のシェールガス投資規模を削減するとの報道があったが、中国石油天然ガス集団(CNPC)は関連する通知を受理していないと表明するとともに、11月12日にはCNPCの周吉平会長がシェルグループのベン・バン・ブールデンCEOと会見した際に「中国国内のLNGターミナルや川下の製油所等の分野で協力の機会を増やしたい」と表明した。

 今年10月、地質構造問題や現地の人口密集を理由にシェルが四川省のシェールガス事業への投資規模を縮小するとの報道があった。この点について、CNPC側は、シェルから投資削減に関する通知を受理しておらず、この問題について交渉もしていないと表明していた。

 CNPCが最も多くの国際協力事業を展開している相手がシェルであり、国内外で13件の事業を進めている。海外ではブラジル深海、カナダオイルサンド、オーストラリア炭層ガス、カザフスタンのKashagan油田事業があり、国内では、長北、金秋及び梓潼タイトガス開発、富順−永川シェールガス開発、山西炭層ガス開発など主に非在来型石油ガス分野で協力を展開している。両社はこれらの分野で今後とも引き続き協力を拡大することになる。

 卓創資訊のアナリストである劉広彬氏によると、シェルは海外に豊富な天然ガス資源を有し、一方、CNPCが海外で開発を進めている油ガス田のうち中国への輸入に適した資源は決して多くない。そのため、CNPCにとって、海外において安価で安定供給を見込める天然ガス資源を獲得して天然ガス輸入コストを引き下げる上で、シェルとの協力には大きなメリットがある。

 (中国新聞網 11月12日)