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【石炭】

【エネルギー発展戦略行動計画】中国が1億トンクラスの大型石炭基地14ヵ所を建設へ (14/11/20)
2014/11/27
中国【石炭】

 国務院弁公庁が先般公布した《エネルギー発展戦略行動計画(2014〜2020年)》は、クリーンで効率的な石炭火力発電を発展させること、石炭使用方式を転換すること、石炭を高効率発電に集中させその比率を高めることを確定している。また、石炭火力発電の基準を引き上げ、新規建設の石炭火力発電設備の石炭消費を1キロワット時当たり標準炭換算で300グラムとして、汚染排出を天然ガス発電設備のレベルに近づける。また、石炭火力発電の大型基地と大型ルートの建設も推進し、晋中、晋東、神東、陝北、黄隴、寧東、魯西、両淮、雲貴、冀中、河南、内蒙古東部、新疆の14ヵ所に1億トンクラスの大型石炭基地を建設する。2020年にはこれら大型石炭基地の生産量が全国総生産量の95%を占めるようにする。最先進の省エネ・節水・環境保護型発電技術を採用して、シリンゴル、オルドス、晋北、晋中、晋東、陝北、ハミ、准東、寧東の9ヵ所に1,000万kW級の大型石炭火力発電基地を建設する。石炭の鉄道輸送ルートの建設にも力を入れ、内蒙古西部から華中地区に到る石炭輸送ルートを重点的に建設するとともに、「西煤東運」ルートの完備を進める。2020年には全国の鉄道の石炭輸送能力を30億トンにする。

 《エネルギー発展戦略行動計画(2014〜2020年)》はグリーン低炭素戦略を改めて提唱している。エネルギー構造の最適化に力を入れ、低炭素のクリーン・エネルギーをエネルギー構造調整の主要な方向性とする。非化石エネルギーと化石エネルギーの効率的でクリーンな利用を並行して進め、石炭消費の比率を逐次引き下げ、天然ガス消費の比率を高める。風力発電、ソーラー、地熱エネルギー等の再生可能エネルギーと原子力発電の比率を高め、中国の国情に適応する科学的、合理的なエネルギー消費構造を形成し、エネルギー消費による排出を大幅に減らして、エコロジー文明の建設を促進する。

 
 (北極星電力網 11月20日)