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【石油・天然ガス】

【エネルギー発展戦略行動計画】2020年には都市住民の天然ガス利用をほぼ実現 (14/11/20)
2014/11/27
中国【石油・天然ガス】

 国務院弁公庁が11月19日に公布した《エネルギー発展戦略行動計画(2014〜2020年)》によると、中国は天然ガス消費の比率を引き上げ、2020年には都市住民が基本的に天然ガスを利用できるようにするよう計画している。

 天然ガスインフラの建設を強化し、天然ガスの輸入を拡大し、都市ガスへの応用を整然と展開することになる。2020年には一次エネルギーに占める天然ガスの比率を10%以上に高める。同時にガス化都市民生プロジェクトを実施する。新規天然ガスは民生用と石炭分散燃焼代替用を優先し、都市住民のエネルギーのクリーン化を組織的に進めて、2020年には都市住民の天然ガス利用を基本的に実現する。

 今回の行動計画は天然ガスによる交通と運輸を発展させることも強調している。天然ガス交通発展中長期計画を策定し、天然ガスサービスステーションの建設を急ぎ、都市のタクシーと路線バスに重点を置いて、LNG自動車とCNG自動車の発展に取り組む。天然ガスの自家用車、インターシティバス、大型トラックや船舶の発展も進める。

 行動計画は天然ガス発電を適度に発展させることも奨励している。北京・天津・河北地区、長江デルタ、珠江デルタなど大気汚染重点防止規制区において天然ガスピーク調整発電所の開発を整然と進め、コンバインドサイクルコージェネレーションの適度な発展も進める。また、天然ガスパイプライン網とガス貯蔵施設の建設も加速させる。「西気東輸」「北気南下」「海気登陸」のガス供給構造(西部から東部、北部から南部、海上から陸上への天然ガス供給)に基づいて、天然ガスパイプラインとガス貯蔵施設の建設を加速し、輸入ルート並びに主要天然ガス生産地区と消費地区と結ぶ全国的な天然ガス基幹パイプラインネットワークを形成する。2020年には天然ガス基幹パイプラインの総延長を12万キロ以上にする。

 (網易新聞 11月20日)