呉新雄国家能源局長は長江デルタ地区のエネルギー対策に関して、次のように表明した。
　石炭火力発電の省エネ・排出削減と高度化改修を推進するため、能源局は発展改革委員会、工業情報化部とともにクリーンで高効率の発電に対する優遇措置を策定している。

　長江デルタ地区の天然ガス供給を確保する。全国の天然ガスパイプライン網を連結し、長江デルタ地区がロシアや中央アジアからの輸入天然ガスを使用できるようサポートする。

　長江デルタ地区の新エネルギーと再生可能エネルギーの開発を支持する。実証事業の成功を基礎に長江デルタ地区の原子力発電開発を積極的に支持する。

　重点送電ルートの建設を支持し、長江デルタ地区外からの送電を増やす。大気汚染防止行動計画の12本の重点送電ルートの建設を推進する。うち長江デルタ地区が対象になる4本の送電ルートは新規送電容量を2,400万kWとし、870億元を投入する。完成後は長江デルタ地区の石炭消費を4,000万トン以上削減することになる。

　長江デルタ地区のエネルギー体制改革を支持する。電力体制改革を穏当に進め、大口需要家の電力直接取引を推進して、多元的な市場プレイヤーを育成する。長江デルタ地区の天然ガス価格改革を推進し、既存のガスと新規のガス価格を一本化し、非民生用天然ガス資源価格を逐次自由化する。長江デルタ地区の民間資本が石油ガスパイプライン網、貯蔵施設や石炭の貯蔵運搬施設の建設及び運営に参加するよう奨励する。

　（中国経済報 12月11日）