財政部の発表によると、2015年も引き続き暫定税率の形で石炭、原油、化学肥料、鉄合金等に輸出関税を課税することになる。うち石炭輸出税率は現行の10％から3％に引き下げられる。

　金銀島の石炭産業研究員である戴兵氏によると、中国政府は10月5日に石炭輸入ゼロ関税を撤回し、3％の輸入関税の課税を再開した。一方、石炭輸出関税は引き下げた。輸入関税の引き上げと輸出関税の引き下げは政府の石炭産業支援政策の一環である。しかしながら、中国の石炭輸出には輸出権による管理が適用されており、石炭輸出は未だ自由化されていない。また、中国の石炭価格は国際相場に比べ7％以上高く、輸出関税引き下げの際立った効果は見られない。輸出の拡大と国内石炭市場の供給過剰局面の改善効果がいささかなりとも上がることが期待される。

　（新浪財経 12月21日）