財政部の発表によると、《2015年関税実施方案》が国務院関税税則委員会第5回全体会議で議決され、2015年1月1日より施行される。石炭の輸出関税の暫定税率は現行の10％から2015年には3％に下がる。

　輸出商品税率表によると、未成形の無煙炭、原料炭、その他の瀝青炭、その他の石炭の輸出には、粉化されているか否かを問わず、一律3％の税率が適用される。

　一方、輸入関税については、石炭及び関連製品の税率は2014年と同じであり、変更はない。

　財政部によると、科学技術の進歩、産業構造調整、貿易構造の最適化、輸出入管理の強化といった必要性に応じて、2015年の輸出入税則において一部税目の変更を行った。

　中国は2004年に石炭輸出に割当制を適用して規制を開始、2006年11月からは原料炭の輸出に対し5％の暫定関税を課税した。2008年8月には原料炭の輸出暫定税率を10％に引き上げ、その他の瀝青炭等の輸出にも10％の暫定税率を適用することになった。

　2013年12月16日に示達された《2014年の関税実施方案に関する通達》は殆どの炭種の輸出税率を10％にすることを明確にした。

　（中国煤炭報 12月19日）