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中国
【石油・天然ガス】

2014年の中国のシェールガス生産量が13億m3に大幅増 (15/01/14)
2015/1/25
中国【石油・天然ガス】

 第12次5ヵ年規画期も残すところあと1年、国土資源部は先日、中国国内において2014年のシェールガス生産量13億m3が達成され、前の年の6.5倍に達したと発表した。

 国土資源部ウェブサイトの発表によると、2014年の中国の天然ガス生産量は1,329億m3、前の年より132億m3、10.7%の増加になった。うち在来型天然ガス生産量は1,280億m3、前の年より114億m3、9.8%増え、4年連続で1,000億m3以上の生産量を維持した。炭層ガス生産量は36億m3、前年比23.3%増、シェールガス生産量は13億m3、前の年の6.5倍になった。ICISの天然ガスアナリストである王瑞?氏によると、2014年のシェールガス生産量が13億m3に達した背景には主に中国石油化工(SINOPEC)のフーリン鉱区と中国石油天然ガス(CNPC)の長寧−威遠鉱区の進展があるが、それ以外の鉱区は進展が遅れている。

 中国政府が策定した《シェールガス開発第12次5ヵ年規画》は、2015年のシェールガス生産目標を65億m3、2020年の目標を600〜1,000億m3としている。国家能源局は2014年8月に2020年のシェールガス生産目標を300億m3に引き下げ、2015年の目標を達成できるかどうかをめぐって争論がますます大きくなっている。

 国務院参事であり元国土資源部総工程師である趙洪濤氏は昨年10月に、2015年の生産量は《シェールガス開発第12次5ヵ年規画》の目標をはるかに下回るとの予想を示し、一方、国家能源局石油ガス司の楊雷副司長は昨年11月、計画目標の達成について楽観的な見方を示し、2015年の目標達成には何ら問題はないと表明していた。

 中国石油化工(SINOPEC)の関係者は先月、「フーリンシェールガス田の生産量は累計10億m3を突破した。2015年の生産能力は50億m3/年に達し、生産量は35億m3に達するだろう」と述べていた。一方、中国石油天然ガス(CNPC)が2014年に公表したデータによると、同社の2015年のシェールガス生産量は大幅に増加し、26億m3に達するとのことである。この点について、前出の王瑞?氏は、2015年の65億m3の生産量目標は達成が可能であるとの予想を示している。

 (中国経済新聞網 1月14日)