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中国
【石炭】

2月期の石炭輸入量は3年来の最低を記録 《商品炭品質管理暫定弁法》が主因 (15/03/09)
2015/3/16
中国【石炭】

 輸入炭に対する新政策の威力が依然継続している。今年1月の輸入量の減少幅は15年来の最大になったが、2月の輸入量も3年来の最低を記録した。

 中国税関総署が発表した統計によると、今年2月の石炭輸入量は1,526万トン、前年同月に比べ33.13%の減少になり、前月比では9.06%の減少になった。

 2015年1〜2月の輸入量は合計3,204万トンであり、昨年1月の月間輸入量3,591万トンを下回った。

 石炭産業アナリストのトウ舜氏によると、2ヵ月連続で石炭輸入量が大幅に下落した主な原因は今年1月1日より施行された《商品炭品質管理暫定弁法》にある。新政策の影響は極めて大きく、特に輸入業者の心理面に大きな影響を及ぼしている。「なぜなら、返送のリスクが非常に大きいからだ。その上、輸入炭ではあまり儲けがない。さらに、今では銀行も石炭輸入取引に対する与信を厳しくしている」。

 輸入業者に大きな打撃を与えたもう一つの事件に、ほんの数日前に北朝鮮からの輸入炭から基準を超える水銀が検出され直ちに返送された件もある。「この事件が石炭輸入に与えた打撃は比較的大きい。今年1年は全体的に石炭輸入が不振になるに違いない」とトウ氏は言う。

 国内炭価格の下落に伴い、輸入炭と国内炭の価格差も大幅に縮小している。昨年12月末段階では、豪州炭は国内炭よりも100元余り安かったが、今では30〜40元安いだけである。

 (毎日経済新聞網 3月9日)