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中国
【石炭】

豪州炭が中国の需要軟化見通しに直面 (15/03/11)
2015/3/18
中国【石炭】

 オーストラリアの石炭産業が中国の需要軟化見通しに直面している。温暖化ガス排出量世界最大の中国が今後5年間で石炭消費量を1.6億トン削減しようとしているからである。

 中国は石炭消費量を減らすとともに、2020年までに非化石エネルギーの比率を15%に高めるよう計画している。全国に大気汚染問題が遍く存在しているため、中国は水力発電、原子力発電、風力発電やソーラーなどクリーン・エネルギーの発展に力を入れることになる。

 石炭はオーストラリアにとって、鉄鉱石に次ぐ輸出品である。しかしながら、ここ数年、オーストラリアの石炭生産企業の多くは深刻な赤字に陥っている。

 CMCのMichael McCarthy首席市場戦略アナリストによると、今月の商品取引契約交渉を前にして中国側は「褐炭使用量の減少」を宣告したが、これは想定内のことであった。McCarthy氏は「このことはオーストラリアの一般炭生産企業に不利な影響をもたらすことなる。石炭産業の悲観的な見通しはすでに大口契約価格に現れている」と述べ、オーストラリアの石炭生産企業は中国ではなくインドへより多くの石炭を販売することになるとの予想を示した。

 中国の昨年の石炭生産量は2000年以来初めてのマイナスになった。石炭使用量が下がってはいるが、中国の主要都市の中で2014年に大気環境基準を満たしていたのはわずか10%に過ぎなかった。

 (中国経済新聞網 3月11日)